お祝いプレゼント 熨斗紙(のしがみ)のいろは
「熨斗・のし」とは(@o@)~?
『のし』は『熨斗』と書き、日本古来の風習として、贈り物をする時には欠かせないものです。
では、「熨斗って、いったい何だ!?」…
実は、「熨斗」とは、「のしアワビ」(鮑を薄く削ぎ延ばして乾燥させた物)の事です。
昔は、お祝いに持っていく手土産は、「お酒」だったようです。
また、お酒だけでなく、当然のように「酒の肴」も、持っていくのが常識だったようです。
最高の祝いの席に最高の「酒の肴」として「のしアワビ」を白い紙に包みお酒と一緒にもって行ったそうです。それが、現在の「熨斗紙」の模様として残っています。
本来、熨斗紙が「熨斗」ではなく、熨斗紙に飾られて包まれているのが「熨斗」なのです。
ところで、この「熨斗・のし」なんですが、もともと「酒の肴」として付けた物ですから、「酒の肴」である「魚介類」を贈るときには、「熨斗」付けないのが礼儀です。
「酒の肴」に、「酒の肴」を合わせるのは変ですね!
熨斗紙のかけ方(@o@)~?
品物を贈る場合は、上にかけ紙をして贈るのが基本です。最近では、水引とのしの印刷されたものを使うのが一般的です。のしがつくのは祝儀のときのみです。
また、熨斗紙とリボン掛けは併用しません。熨斗紙を掛ける時は、リボンは掛けません。
※熨斗紙が箱に対して大きい場合、熨斗紙は決して切ってはいけません。
慶事(けいじ)の場合
1.箱に熨斗紙の中心を合わせる
2.後ろに回して紙が重なる場合は、右側を上になるようにして折る。
3.丁寧にする場合は、右の内側を折って(センターにして)テープで固定する。
※熨斗紙が箱に対して大きい場合は、熨斗紙の下の方を内側に折り、箱の大きさに合わせる。
弔事(ちょうじ)の場合
1.箱に熨斗紙の中心を合わせる
2.後ろに回して紙が重なる場合は、左側を上になるようにして折る。
3.丁寧にする場合は、左の内側を折って(センターにして)テープで固定する。
※熨斗紙が箱に対して大きい場合は、熨斗紙の上の方を内側に折り、箱の大きさに合わせる。
内のしと外のしの違い(@o@)~?
内のしは気持ちを控えめにする場合で、品物に直接のしをかけてから包装します。
外のしは包装紙の上からかけるもので、贈り物が大きな意味を持つ場合などに使います。
厳格な決まりはありませんが、お祝いや持参する場合などには外のしが一般的です。
「水引」とは(@o@)~?
熨斗紙に書かれている水引の結び方は、基本的に2種類あります。
一般的には「蝶結び」。上が輪になり、下が垂れ下がった結び方の水引です。
もう一つが「結びきり」と言い、「本結び」で、しっかりと結ばれていて、端が上を向いているものです。
使い分け方
結び方の種類 | 項目 | 詳細 |
蝶結び |
何度あっても良いこと | 合格祝い・受賞祝い・当選祝いは、何度あってもいいものです。 |
結びきり |
1度だけにしたいこと、二度とあってはいけないこと。 | 結婚祝い、弔事、病気見舞い、災害見舞いなどは、何度も有っては困ります(^_^;) ※水引の色は慶事と弔事で色は異なります。 |
水引の本数は、災害見舞いやご祝儀(チップ)には五本。少していねいな贈りものには七本を使うことも。結婚に関するお祝いは十本を使います。 また弔事の場合、水引の色は神式では白一色とします。神式以外では、関東などの東のほうは黒白ですが、中部、関西から西は、法事などの折は黄白、または青白を使う地方もあります。 |
熨斗の包み方(@o@)~?
「真(しん)」「行(ぎょう)」「草(そう)」の、基本的に3種類の包み方があります。
使い分け方は、
「真」 : 目上の人へ贈る場合。
「行」 : 目上でも格式ばらない場合とか、同僚などへ贈る場合。
「草」 : 身内と言うか、本当に親しい人へ贈る場合。
「蝶花形」という折り方があるのですが、この折り方は「真」「行」「草」の、どの相手に対しても使えるという、とっても便利な折り方です。
表書きの書き方(@o@)~?
水引の結び目の真上に毛筆で心を込めて、丁寧に萎縮せずのびのびと書くことが大切です。字の下手、上手よりも、全体のバランスが美しい仕上がりのポイントとなります。字くばりに注意して書きましょう。 慶事は墨色を濃く、弔事は薄墨で書きます。 水引、袋の中心を結ぶ線に沿って書きます。上段は大きく堂々と、文字数が少ないときは字間をあけて書きます。下段の氏名は上段よりやや小さめに。文字数が多いときは、字をやや横長に書くとバランスよくおさまります。 連名で贈る場合には、目上の順に、右から記入します。 |
慶事の書き方の項目
表書きは、御中元、御歳暮、粗供養などの意味を表します。 表書きは、地域・習慣・宗教(宗派)によって異なる場合がございます。 あくまでも参考程度にご覧ください。詳しくは、文献・参考書などでご確認ください。 |
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慶事 | 熨斗の表書き | 詳細 |
年間行事 | 御年賀 | 元旦から1月初旬まで |
御年始 | 元旦から1月初旬まで | |
新春御挨拶 | 元旦から1月初旬まで | |
寒中御見舞 | 歳暮・年賀時期をすぎたら 立春まで | |
寒中御伺い | 歳暮・年賀時期をすぎたら 立春まで | |
御中元 | 7月中旬まで(旧盆の地方は8月中旬まで) | |
暑中御見舞 | 中元時期をすぎて立秋まで | |
暑中御伺い | 中元時期をすぎて立秋まで | |
残暑御見舞 | 立秋をすぎたら | |
残暑御伺い | 立秋をすぎたら | |
御歳暮 | 12月初めから年末まで | |
一般的な贈り物 | 粗品 | 目上のひとへちょっとした贈り物 |
寸志 | 目下のひとへちょっとした贈り物 | |
寄贈 | 会社や団体へ贈り物 | |
贈呈 | 会社や団体へ贈り物 | |
謹呈 | 目上のひとへ贈り物 | |
進呈 | 目上のひとへ贈り物 | |
献上 | 目上のひとへ贈り物 | |
お礼・謝礼 | 御礼 | お世話になったお礼 |
御禮 | お世話になったお礼 丁寧に | |
感謝 | お世話になった感謝の気持ち | |
謝礼 | お世話になった感謝の気持ち | |
謹謝 | 謹んで感謝の意を表す | |
御餞別 | 転居、転勤等の餞別 | |
出産 | 御祝 | 出産のお祝い |
御安産御祝 | 出産のお祝い | |
内祝 | 出産祝いのお返し(名書きは生まれた子の名) | |
出産内祝 | 出産祝いのお返し(名書きは生まれた子の名) | |
婚礼 | 寿 | 結婚の祝い |
寿 | 結婚披露宴の引き物 | |
内祝 | 婚礼祝いのお返し | |
婚礼内祝 | 婚礼祝いのお返し | |
結婚記念日 | 御祝 | 結婚記念日のお祝い、銀婚式等 |
内祝 | 結婚記念日祝いのお返し・引き物 | |
長寿 | 寿、御祝 | 敬老の日のお祝い |
古稀御祝、御祝 | 古稀祝のお祝い(こき/数え年70歳) | |
喜寿御祝、御祝 | 喜寿祝のお祝い(きじゅ/数え年77歳) | |
傘寿御祝、御祝 | 傘寿祝のお祝い(さんじゅ/数え年80歳) | |
米寿御祝、御祝 | 米寿祝のお祝い(べいじゅ/数え年88歳) | |
卒寿御祝、御 | 卒寿祝のお祝い(そつじゅ/数え年90歳) | |
白寿御祝、御祝 | 白寿祝のお祝い(はくじゅ/数え年99歳) | |
内祝 | 長寿お祝いのお返し・引き物 | |
その他のお祝い | 御祝 | お祝い事全般 |
宮参り御祝 | お宮参りのお祝い | |
初節句御祝 | 初節句のお祝 | |
七五三御祝 | 七五三のお祝い | |
御入学御祝 | 入学のお祝い | |
御進学御祝 | 進学のお祝い | |
御卒業御祝 | 卒業のお祝い | |
御就職御祝 | 就職のお祝い | |
御栄転御祝 | 栄転のお祝い | |
御開店御祝 | 新規開店のお祝 | |
御開業御祝 | 新規開業のお祝い | |
御新築御祝 | 新築のお祝い | |
御成人御祝 | 成人式のお祝い | |
上棟式御祝 | 上棟式のお祝い | |
竣工式御祝 | 竣工式のお祝い | |
落成式御祝 | 落成式のお祝い | |
内祝 | お祝い事全般のお返し・引き物 |
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